ツアー注意事項
ここは,日本に残された最後の楽園です。
服装について:
基本的に野外の活動に適した服装をお願いします。雨が降ってもツアーは催行されますので雨具のご用意も必要です。
根室は最後の秘境!!アラスカのような環境がまだ残っています。平均気温6度ほど北海道でも1,2を争う低温地帯です。真夏でも、最高気温が10度位まで下がることが多いです。本州にお住まいの方であれば冬服か風を通さないウィンドブレーカの上下があると良いです。
8月から9月までの2ヶ月間は、大量の蚊が発生します。特に風蓮湖・霧多布・野付半島そして釧路湿原を訪問するには虫よけが必須です。温かいからと言って薄着やTシャツGパンなどでは蚊に刺されるのを防ぐことはできません。
冬は、-20度の中で長時間の撮影などをすることがありますので、その場合は冬山登山をするような意識が必要です。特に手袋と靴は簡単な冬用の装備だと凍傷にかかります。
車内では、窓を凍らせないために暖房をきかせますのでかなり熱く感じます。冬用の服装だと大汗をかくことになりますので、上着だけでもこまめに脱ぐことをおすすめします。汗を書いたまま冬の外気に触れると低体温になり確実にひどい風邪を引きます。
バードウォッチング・写真撮影ツアーについて:
根室管内では、近い場所でたくさんの野鳥を観察したり撮影することができます。私達は、野生動物や野鳥に負担がかかる案内をしておりません。ガイドの指示に従わない場合はツアーを中止する場合があります。ベテランガイドが野生動物に負担をかけないように観察したり撮影できるようにしますから決して独断で行動しないようにしてください。
双眼鏡やスコープはご用意できますから必要な方は事前にお知らせください。写真撮影には、400mmから600mm以上のレンズが必要です。野鳥を撮影する際には三脚はないほうが自由度が高いです。でも、タンチョウや遠くの水鳥たちなどを撮影する場合三脚があったほうが良いこともあります。
知床半島羅臼町でシマフクロウの撮影をする場合は川を照らしているライトが1秒間に80回発光する特殊な点滅をしているLEDフラッシュライトなので、デジタルカメラ・一眼レフカメラ問わずマニュアルモードでシャッタースピードとF値そしてISO感度を調整しなければなりません。シャッタースピードは1/80以外ではまともな撮影はできません。他の値だと羽が全てぶれて写ります。この値は絶対です。F値とISO感度は相互関係があります。F5.6の場合ISO感度は6400できれいな明るい写真が取れます。F4の場合はISO3200・F2.8の場合ISO1600になります。基本的にこの値が一番きれいに明るく撮れます。この値はフクロウに対して一番きれいに撮れる値なので、事前に岩や川を撮って違う設定にしてしまうとフクロウにピントを当てた場合きれいに撮れないです。明るさの調整は、ISO感度を調整することで対応します。他の設定で対応するとちゃんと撮れません。
AFの補助光はシマフクロウが非常に嫌がるために発光しないように設定します。もちろんフラッシュは絶対に光らせてはいけません。後の調整のことを考えるとjpeg保存よりもRAW画像で保存したほうが劣化のない写真を残せます。オートモードやプログラムモード・絞り優先モードなどで取るときれいな画像にならずぶれた写真しか残せません。ISOオートや露出補正は正しい撮影からはかけ離れた撮影になってしまいます。
クルーズツアーについて:
クルーズツアーは、チャーター船・観光船乗船にかかわらず三脚を使っての撮影はできません。三脚を使っても海のうねりや波でまともな撮影はできません。船で三脚を使うと他のお客様が移動する際にじゃまになり倒されて機材が破損する場合があります。何よりもスペースを取るため他のお客様の迷惑になりますし、ご自身に写真撮影の知識が無い事が知られてしまいます。三脚持ち込み自体が禁止されている船もあります。レンズは400mm以上が望ましいです。基本的に海に出ますから、海水のしぶきがかかります、機材が故障するために防水か海水からの防護の処置が必要です。
船の足場は濡れていることが多いので、滑らない靴が必要です、もちろんハイヒールや革靴は危険です。転倒した場合、重大な事故になることがありますので船内で移動する際は慎重に行動してください。
外洋に出た場合海が穏やかでも体は冷えてしまいます、夏と言っても薄着で乗船は危険です。もちろん走り回ったり、他人に迷惑がかかるような大声での会話は控えてください。冬のツアーは極寒での観察や撮影になります常に体調に気を配り体を休めたり船室に入って体を温めてください。